神戸市中央区のJR三ノ宮駅北側で4月、横断歩道の歩行者に神戸市営バスが突っ込み男女2人が死亡するなどした事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた同市交通局のバス運転手、大野二巳雄(ふみお)被告(64)=起訴休職中=の初公判が18日、神戸地裁(川上宏裁判長)で開かれ、大野被告は「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、「被告は停留所を発車した直後、赤信号でバスを停車させようとした際、ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と指摘。「さらにブレーキと間違ってアクセルを強く踏み込み、加速する状況に狼狽(ろうばい)して『ああ』と叫んだが、そのまま横断歩道に突っ込んだ」と事故の状況を説明した。
大野被告は白い半袖シャツに濃紺のスラックス姿で入廷。罪状認否では「乗客の安全や命を預かる身として、重大な事故を起こして誠に申し訳ない」と謝罪の言葉も口にした。
起訴状などによると、大野被告は4月21日午後2時ごろ、JR三ノ宮駅北側の停留所からバスを発進させた後、数メートル先の赤信号で停車せずに横断歩道に進入。歩行者を次々にはね、兵庫県明石市の柳井梨緒さん=当時(20)=と神戸市須磨区の那須勇成さん=同(23)=を死亡させ、20~40代の男女4人に重軽傷を負わせたとされる。
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